知れば知るほど奥が深い【餃子】の魅力!中国と日本の餃子文化の違い

中国の餃子文化

日本では日常の食事で食べられる餃子ですが、中国では旧正月(春節)や、親族が集まった時に食べるおめでたい食べ物です。

餃子の形が「元宝」(中国の昔の貨幣)に似ていることから、春節に餃子を食べると富をもたらすとされています。その際に、餃子の餡の中に金銀や硬貨などを入れて、それを食べた人は金運に恵まれるという習慣もあるそうです。

また一説では、「餃子」の「交」と「子」の文字にかけて、「子の刻(0時)に交わる」=「古い年と新しい年が交わる」ことから、正月に食べられるようになったと言われています。

中国での餃子の調理方法

日本では焼き餃子で食べられることが多いですが、中国では「水餃」にして食べるのが一般的です。また、中国では調理方法によって、餃子は違う名前がついています。中国で一般的に「餃子」といえば茹でた餃子「水餃(シュイ ジャオ)」のことを指します。

日本でいう焼き餃子は、中国語では「鍋貼(グゥォ ティェ)」といいます。「鍋貼」は日本と同様に生の餃子を少量の油で焼いたもので、「煎餃(ジィェン ジャオ)」は、一度蒸した餃子を焼くので食感が異なります。

「炸餃子(ヂャ ジャオ ズ)」は、食べきれず残った水餃を油で揚げて温めるなおした「揚げ餃子」、「蒸餃(ヂォン ジャオ)」は蒸篭(せいろ)で蒸した「蒸し餃子」のことです。

 

中国と日本の餃子の食べ方の違い

日本では、餃子をご飯のおかずとして食べますが、中国では肉料理や魚料理を注文して最後に餃子を食べることがあっても、ご飯のおかずとして食べることはありません。中国では餃子は主食にあたり、餃子定食は日本で独自に生まれた食べ方です。

また、日本では餃子の中にニンニクを入れることが多いですが、中国では中の具にはニンニクを入れません。ニンニクは別に食べるのは普通で、餃子を食べながら途中で生のニンニクをかじるのが一般的だそうです。